木村花さん急死の件で『本当にフォーカスを当てるべき番組側の問題』とは?テラスハウスの問題点
テラスハウス
23日テラスハウスに出演中の木村花さんが急死したとしてTwitter上では「SNSでの誹謗中傷が理由では?」「誹謗中傷アカウントの犯人を見つけよう」などという意見が上がっています。
まず第一にSNS上で他人を傷つける発言をするような行為は到底許せません。
ですが、今回フォーカスを当てるべき点は他の部分にあると思います。
問題はリアルとフィクションの境目が分からないこと
今回の誹謗中傷は番組内での発言などを受けて、一部のユーザーが木村さんのSNSなどのコメントをしました。
ここで考えたいのが「本当の人柄なのか?」「演出なのか?」という問題です。
例えば、サスペンス番組で人殺しをした人が、その件で責められますか?
責められないと思います。
それは見ている人が演出だと思って見ているからです。
今回はそんなリアルとフィクションの境目が曖昧なことで起こった問題と言えるでしょう。
番組側の問題を解決しないと第二の犠牲者が
今回問題としてフォーカスを当てたいのは制作側の番組に演出方法です。
番組は冒頭で「台本は用意していません」と名を打っていました。そうすることで番組内で起こる物事は全て”リアルな”出演者の行動と気持ちとしてユーザーに捉えられます。
制作側が演出に働きかけていないというのも信じがたい
ですが、ネットでは「番組のやらせ」「演出入っている」などの意見もあり、筆者も過去出演者から番組側からの働きかけがあったという話を直接聞いたことがあります。
この状態は番組制作側だけがリスクを小さくできるもので、出演者のリスクが最大化されている状態です。
番組側から盛り上がる演出を提案することで視聴率は上がる、もし過激な内容となったとしても「それは出演者の人柄です」と言い逃れることが可能なのです。この状態こそが今回の事件の最大の問題と言えます。
ぜひ、テレビ・ネットの制作会社には今後同じようなことが起こらないようにリスクを小さくする行動をとっていただき、ネットで犯人探しをしているような人にも、この点に関して考えることで次なる被害者を出さないようにする行動へ切り替えて欲しいですね。
テラスハウス以外のリアリティ番組もあり方を考える時
テラスハウス以外にもリアリティ番組として放送している番組がたくさんあります。ですが、これらも同じような問題を抱え、第二の被害者を生み出すリスクを抱えています。
そのリスクを少しでも小さくすることは制作サイドがやるべきことであり、その方法は2つあると思います。1つは「制作の介入を認める」もう1つは「リスク・保証を表示し続ける」ということです。
介入を認め、「リアリティ”ショー”」にする
上記の画像のように画面の端に”ショー”であることをしっかりと明記することで番組出演者に対しての不満などは全て演出上のもので、”演じているだけ”とすれば同じような誹謗中傷は抑えられると思います。
この方法をうまく使っている番組としては「脱力タイムズ」などがあると思います。コメンテーターで出演している方が普段とは違う、時には失礼な行動などもとりますが、それが見ている中で番組の演出であるというのが伝わってくるため、誹謗中傷などに繋がりにくくなっています。
リスク提示、保証も提示
もうひとつは、真のリアルショーを制作する方法です。この方法はテラスハウスの二の舞になる?と思われるかと思いますが、違うのは番組側がリスクや、保証を定時することです。
制作側が「介入は一切していない、もし、その証拠たるものがあった場合には相応の保証をする(例えば慰謝料数千万円などの具体的な保証を記載)」という方法です。
今の社会、嘘を現場で隠し通すことは出来ません。テラスハウスのような状態だと番組側にリスクがないので、このようにすれば嘘がバレたときのリスクが大きくなることで、嘘を付きづらくなります。
本当にフォーカスを当てるべき部分に注目をして問題解決を
正直、今のSNSやニュース状の動きを見ていると、犯人探しをしている人などは「本当何してるのかな?」と思ってしまいます。その方法では、いたちごっこで次なる犠牲者を防ぐ方法としては有効ではないと思います。
まずは、出演者のリスクを抑えることで同じような状態にならないようにすることが先決であり、その問題点をしっかりと社会に提言することが重要です。
木村花さんのご冥福を祈りつつ、次の犠牲者が現れないよう、変化を意識して欲しいですね。
誹謗中傷に対しての有名人の対応
本田圭佑さん
「誹謗中傷をする人へ」
弱い人を狙うな。
誹謗中傷はやるなって言ってもなくならないし、なのでやってもいいからちゃんと強い人を狙うこと。「結論」
俺んところに来い。そして末長く誹謗中傷のプラットフォームとして使用してください。— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) May 23, 2020
ダルビッシュ有さん
誹謗中傷に悩んでいる人に一つ言いたいのは、ネット上で匿名で他人を叩いている人の言葉に説得力はないということです。
無視もありですが、自分の場合はそういう相手を機械だと思って言語化能力の向上や自分の価値観、思考の整理のためにやり取りすることで自分の成長にもつながっています。— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) May 23, 2020
田村淳さん
『言葉』
誹謗中傷して人を貶める
素性もわからない人から
心ない言葉を浴びせられるのは
とても耐え難いことです。
人前に出る商売なんだから
それくらい覚悟しろ!って声もあるが…同じ人間なんだから痛みも同じだよ
— 田村淳社長△ (@atsushilonboo) May 23, 2020
きゃりーぱみゅぱみゅさん
誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで
— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) May 23, 2020